給与明細(きゅうりょうめいさい)に書いてある「所得税(しょとくぜい)」ってなに?
毎月の給料から「所得税」というお金が引かれているのを見たことがありますか?
「なんで給料から引かれるの?」
「そもそも所得税ってなに?」
「どうやったら安くできるの?」
このような疑問を持っている人は多いです。この記事では、所得税のしくみや、給料から引かれる理由 をわかりやすく解説します!
所得税とは?
所得税とは、給料などの収入にかかる税金 です。お金を稼ぐと、その一部を税金として国に納める しくみです。
たとえば….
- 給料をもらうとき
- 副業でお金をかせいだとき
- 宝くじに当たったとき(※特別なルールあり)
こういったケースで、所得税が発生します。
給料から所得税が引かれる理由
「給料は働いた分なのに、なんで所得税が引かれるの?」と思うかもしれません。これは、日本のしくみとして、会社が給料を払うときに、あらかじめ税金を引いて納めることが決まっている からです。
これを「源泉徴収(げんせんちょうしゅう)」といいます。つまり、会社が先に税金を納めてくれている ので、毎月の給料から所得税が引かれるのです。
給与明細のどこを見ればいい?
給与明細を見ると「控除(こうじょ)」と書かれている欄があります。そこに「所得税」や「住民税」「社会保険料」などがのっています。
たとえば….
- 総支給額(そうしきゅうがく) … もともとの給料の金額
- 控除(こうじょ) … ここから引かれる税金や保険料
- 差引支給額(さしひきしきゅうがく) … 実際に手に入る金額(手取り)
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このように「控除」の中に所得税がふくまれているね。
所得税はどうやって決まる?
所得税は、収入が多いほど高くなるしくみ になっています。
たとえば…
- 年収が少ない人 → 所得税も少ない
- 年収が多い人 → 所得税も多い
このように、収入が増えると、税金の金額も増える のです。また、扶養(ふよう)に入っている人や、医療費が多かった人は、税金が安くなる こともあります。
所得税を安くする方法
「できれば所得税を安くしたい!」と思いますよね?
所得税を減らすには、控除(こうじょ) を活用することが大事です。
1. 扶養控除(ふようこうじょ)を利用する
家族を養っている場合、扶養控除(ふようこうじょ) を使うと、所得税が安くなります。
たとえば….
- 妻(または夫)がパートで103万円以下 → 控除の対象になる
- 両親と一緒に住んでいる → 控除の対象になることもある
このように、家族を扶養していると、税金が減る ことがあります。
2. 医療費控除を活用する
1年間にかかった医療費が10万円以上 の場合「医療費控除(こうじょ)」を使うことで、税金が安くなる ことがあります。
これは、確定申告(かくていしんこく)をすることで、所得税を一部返してもらえるしくみです。
3. ふるさと納税を活用する
ふるさと納税をすると、実質2000円で住民税や所得税が安くなる しくみがあります。
好きな地域に寄付すると、お礼の品がもらえます。
4. iDeCo(イデコ)を利用する
iDeCo(個人型確定拠出年金)を使うと、毎月積み立てたお金が、所得税の計算から引かれる ため、税金をへらせます。
また、老後のための貯金にもなるので、一石二鳥です。
所得税が変わるタイミング
所得税の金額は、1年ごとに調整される ことがあります。
たとえば…
- 年末調整(ねんまつちょうせい) → 会社が税金を計算し直してくれる
- 確定申告(かくていしんこく) → 自分で税金を申告する
このように、あとから税金が返ってくる こともあります。
まとめ
- 所得税は、給料からあらかじめ引かれる税金
- 収入が多いと税金も高くなる
- 給与明細の「控除」の部分に、所得税が書かれている
- 扶養控除・医療費控除・ふるさと納税を活用すると税金が安くなる
- 年末調整や確定申告で、払いすぎた税金が戻ってくることもある