ある日、知らない人が家に来て、よくわからない商品やサービスをすすめられたことはありませんか?それが「訪問営業」です。
訪問販売をする人の中には、正しいやり方で仕事をしている人もいますが、中にはお金をだまし取ろうとする「悪徳(あくとく)営業」もいます。何も知らずに契約すると、後悔することになります。だまされないためには、どんな手口があるのかを知っておくことが大切です。
悪徳あくとくな訪問営業ほうもんえいぎょうを断るコツ
訪問営業は、家に直接来て商品やサービスを売る方法です。
- 「電気代が安くなる」
- 「水道の工事をしないと危ない」
- 「今だけお得なサービスがある」
と言われることがあります。しかし、その中にはウソをついたり、いらないものを高いお金で売ったりする悪い業者がいるのも事実です。知らずに契約すると、必要のないお金を払うことになり、大きなトラブルにつながることもあります。
悪い訪問営業は、さまざまな方法で人をだまそうとします。「今だけお得」「すぐに決めないと損をする」と急かされることがよくあります。冷静に考える時間を与えないようにするのが、悪い業者の手口です。本当に必要なものなら、しっかり考える時間があるはずです。「今すぐ決めないといけないものは買わない」と決めておきましょう。。
また「おたくの家だけ危ない」と不安をあおるような話をすることもあります。「このままだと火事になる」「水道がこわれる」などと言われると、焦ってしまいそうになりますが、家の工事は信頼できる会社にお願いするべきです。訪問営業の人に言われたからといって、その場で決めるのは危険です。
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商品がうれないから ほうもんえいぎょうにきているとかんがえるといいよ。うれているしょうひんは、そもそもほうもんえいぎょうにこないよ!
無料ほど危険なものはない。
「無料だから大丈夫」と言われることもあります。「無料で点検します」「無料で試せます」と言われると、お得な気がしてしまいますが、あとから高額な請求をされることもあります。無料という言葉にひかれてしまいがちですが、本当に必要かどうかをしっかり考えましょう。
「他の人も買っています」「おとなりの人も契約しました」「みんな買っています」と言われると安心してしまいますが、本当に契約したのかわからない場合がほとんどです。「他の人が買っているから大丈夫」と思わず、自分に必要なものかどうかを考えましょう。
悪い業者は「契約書をすぐに書いて」と言ってきます。「今すぐサインしてください」と急かされることが多いですが、一度契約すると、取り消すのが大変です。契約書にはむずかしい言葉が多く書かれていて、しっかり読んでも何が書いてあるのかわからないこともあります。わからないまま書くと、後で大きなトラブルになることもあります。
悪い訪問営業にひっかからないためには、まず玄関で長く話を聞かないことが大切です。知らない人が来たら、ドアを開ける前に「誰ですか?」と聞くようにしましょう。ドアを開けてると、話を聞かされてしまい、断りにくくなります。「必要ないです」とはっきり言い、そのままドアを閉めることが大切です。
また、その場ですぐに決めず、家族や知り合いに相談することも大切です。一人で決めると、あとで「しまった!」と思うことがあります。少しでも興味がある場合は、会社の名前や連絡先を聞きましょう。悪い業者は、会社名をはっきり言わなかったり、連絡先を教えたがらなかったりします。
もし契約してしまった場合でも「クーリングオフ」を使えば、8日以内なら契約を取り消すことができます。契約書をもらったら、すぐに日付を確認し、必要ならクーリングオフをしましょう。しつこく話をされて困ったときは、「警察に電話しますよ」と言うと、たいていの悪い営業はあきらめて帰ります。本当にしつこい場合は、警察に相談しても問題ありません。
まとめ
- 訪問営業は家に来て商品やサービスをすすめる方法
- 「今だけ」「すぐ決めて」と急かす営業には注意
- 「無料」と言われても、あとでお金を請求されることがある
- 「おたくの家だけ危ない」と不安をあおる話を信用しない
- 玄関で長く話をしないようにする
- その場で決めず、家族や知り合いに相談する
- クーリングオフの制度を知っておく
- しつこい場合は警察に相談する