買い物をするとき「これがほしい!」と思うことはありませんか? でも、本当にそれが必要かどうか考えていますか? 私たちは、欲しいものと必要なものを区別せずに買うことがあります。その結果、後で「買わなければよかった」と後悔することがあります。
お金を大切に使うためには「本当に必要なもの」と「ただ欲しいだけのもの」の違いを考えることが大切です。今回は、その違いを見分ける方法や、上手に買い物をするコツをご紹介します。
「欲しいもの」と「必要なもの」はどう違う?
まず「欲しいもの」と「必要なもの」の違いを考えてみましょう。
必要なものは、生活するのに欠かせないものです。
たとえば、食べ物や衣服、家賃や電気代など、なくては困るものです。
欲しいもの は、なくても困らないけれど、持っていると楽しいものです。
たとえば、新しい服、おしゃれな雑貨、高級な時計などです。これらは、買わなくても生活できますが、あったらうれしいものです。
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買い物をするときに「これは本当に必要か?」と考えるだけで、ムダづかいをへらせます。
なぜ「欲しいもの」をすぐに買ってしまうのか?
「欲しい!」と思ったとき、人はすぐに買いたくなります。なぜでしょうか?
それは、買い物をすると楽しい気持ちになるから です。新しい服を買ったり、おいしいお菓子を買ったりすると、気分が上がります。
でも、その気持ちは長くは続きません。買ってしばらくすると、「本当に必要だったのかな?」と思うこともあります。
また、お店の広告やセールの言葉に引きよせられることもあります。「今だけ特別価格!」と書かれていると「いま買わなきゃ損!」と思ってしまいます。でも、本当に必要かどうかを考えずに買うと、あとで後悔することになります。
「欲しいもの」と「必要なもの」を見分ける方法
買い物をするとき、次の点に気をつけると、ムダな買い物をふせげます。
1.買う前に時間をおく
「欲しい!」と思ったとき、すぐに買わずに、一日待ってみる のがよい方法です。しばらく時間をおくと「やっぱりいらないかな」と思うことがよくあります。
もし、次の日になっても「どうしても必要!」と思えたら、それは本当に必要なものかもしれません。
2.「なぜ欲しいのか?」を考える
買い物をするとき「これは何のために買うのか?」を考えてみましょう。
たとえば、「新しい服がほしい」と思ったとき、それは本当に必要なのでしょうか? すでに持っている服で十分なら、それは「欲しいもの」であって「必要なもの」ではありません。
また、「みんなが持っているからほしい」と思うこともあります。でも、それは本当に自分にとって大切なものかどうか、よく考えてみましょう。
3.「これを買わなかったらどうなるか?」を考えよう。
もし、そのものを買わなかったら、何か問題が起こるでしょうか?
たとえば、ごはんを買わなければ、おなかがすいてしまいます。でも、おしゃれなバッグを買わなくても、すでに持っているバッグがあれば困りません。
このように、「買わなかったらどうなるか?」を考えると、必要かどうかがよくわかります。
ムダづかいを減らすためのコツ
「欲しいもの」と「必要なもの」を見分けることができても、どうしてもムダづかいすることがあります。そんなときは、次の方法を試してみてください。
1.買い物リストを作る
買い物に行く前に、買うものを決めておく と、ムダづかいをふせげます。リストに書いていないものは、買わないようにしましょう。
2.予算を決める
「今月は買い物に〇〇円まで使う」と決めておくと、お金の使いすぎをふせげます。
3.お金を持ちすぎない
さいふにたくさんお金を入れていると、つい使ってしまいます。買い物に行くときは、決めた金額だけ持っていくとよいでしょう。
4.セールの言葉にまどわされない
「今だけ安い!」と書かれていても、それが本当に必要かどうかを考えましょう。安いからといって買うのではなく、必要なものだけを選ぶことが大切です。
お金を上手に使うことが大切
お金をムダにしないためには「欲しいもの」と「必要なもの」の違いを知ることが大切です。「欲しいものをぜんぶガマンしなければならない」わけではありません。ときどき、自分へのごほうびとして「欲しいもの」を買うことも必要です。
大切なのは、バランスをとることです。毎日ムダづかいすると、お金がすぐになくなります。でも、考えて使えば、お金を大切にしながら、楽しく生活できます。
まとめ
- 必要なもの は、生活に欠かせないもの
- 欲しいもの は、なくても生活できるが、あればうれしいもの
- 「欲しい!」と思ったら、すぐに買わずに時間をおく
- 「なぜほしいのか?」「これを買わなかったらどうなるか?」を考える
- 買い物リストを作る、予算を決める、お金を持ちすぎない
- お金を大切に使いながら、バランスよく楽しく生活することが大事