貯金（ちょきん）だけで本当に安心できる？
「毎月コツコツ貯金していれば安心」
「とにかくお金をためれば、大丈夫」
そう思っている人は多いかもしれません。でも、貯金だけで本当に安心できるのでしょうか？
じつは、貯金だけでは足りなくなる 可能性が高いです。今回は、貯金だけでは生活費が足りなくなる理由と資産運用を考えたほうがいい理由を説明します。
貯金だけでは足りない理由
1. 物の値段が上がる（おかねのかちがさがる＝インフレ）
最近、食べ物や日用品の値段が上がっていることを感じませんか？ これは、お金の価値が下がっている からです。
たとえば、むかしは100円で買えたものが、今は150円になっていることがあります。これが続くと、同じ貯金でも買えるものが少なくなります。
モノの値段があがる＝お金の価値がさがっているともいえます。
2. 長生きするほどお金が足りなくなる
「自分はそんなに長生きしないかも」と思うかもしれません。でも、医療が進んで、今は90歳以上まで生きる人がふえています。
長生きするほど、お金がたくさん必要 です。もし、貯金だけにたよっていたら、途中で足りなくなることもあるのです。
平均じゅみょうは80さいといわれています。でも、さいきんは、人生は100ねんほどで考えておかないと老後の生活が不安定になるといわれいるよ
3. 貯金はふえない
貯金は、ただ銀行にあずけているだけではほとんどふえません。むかしは、銀行にお金をあずけるだけで、利子（りし）がついてお金がふえることもありました。でも、今はほとんど増えません。お金を増やすためには、別の方法がいいです。
銀行の利子は、とてもひくいよ。とても物価のじょうしょうにおいつかないよ！つまり、お金はどんどんとへっているんだよ。いまの100まんえんと、10年後の100まんえんは、かちがまったく違うよ。
資産運用を考えるべき理由
「資産運用」と聞くと、なんだかむずかしそうに思うかもしれません。でも、かんたんに言えば、お金をうまくふやす方法 です。
資産運用をすることで、貯金だけでは足りない問題をへらせます。
1. お金をふやせる
資産運用をすると、貯金よりもお金がふえやすい です。
たとえば、100万円を銀行にあずけても1年後は、100万円のままです。でも、資産運用をすれば、少しずつお金が増える可能性があります。
2. 物の値段が上がっても安心
もし、お金の価値が下がっても、資産運用をしていれば、お金をへらさずにすむことがあります。
「お金がへらないようにする」ことも、資産運用の大きなメリットです。
3. 長生きしてもお金がなくならない
資産運用をしていれば、お金を少しずつ増やしながら、長い間、つかえます。
「足りなくなるかも…」というふあんを減らせる のも、資産運用のよい所です。
むずかしくない資産運用の方法
資産運用というと、むずかしく感じるかもしれません。でも、かんたんな方法 もあります。
1. つみたてで少しずつ運用する
いきなり大きなお金を使うのではなく、少しずつ投資をします。
たとえば、毎月3,000円ずつ投資する「つみたて投資」です。これなら、すぐに大きなお金が必要になることもなく、コツコツお金をふやせます。
2. 銀行におくだけより安全な方法をえらぶ
資産運用といっても、リスクが大きいものもあります。でも、安全なものをえらべば、貯金よりも少しだけお金がふえることがあります。
たとえば……
- 国債（こくさい）… 国が出しているもので、銀行よりも金利が高い
- 投資信託（とうししんたく）… くわしい人が運用してくれるので、初心者でもできる
このようなものを少しずつためると、貯金だけよりもお金を増やしやすいです。
貯金＋資産運用で安心をつくる
貯金と資産運用を組み合わせれば、もっと安心できる未来をつくれます。
1. 生活費は貯金でしっかり管理
ふだんの生活に必要なお金は、貯金で管理します。生活費まで投資にまわさないようにします。
2. 余裕のあるお金を運用する
生活費とはべつに、余裕のあるお金があれば、それを少しずつ運用します。いきなり大きなお金をつかわず、少しずつとうしする ことが大切です。
3. 長い目で見る
資産運用は、すぐに大きなお金を得るものではありません。でも、コツコツ続けることで、少しずつお金がふえていきます。長い目で見て、お金をふやしていきましょう。
まとめ
- 貯金だけでは、物の値段が上がったときや長生きしたときに足りなくなる
- 貯金はふえないので、お金を増やす方法を考える必要がある
- 資産運用をすると、お金を増やしたり、価値を守ったりできる
- つみたて投資や国債など、リスクの少ない方法からはじめるとよい
- いきなり全額を運用せず、余裕のあるお金を少しずつ増やすのが大切
