新しい場所でのくらしを始めるのはワクワクしますね。でも、引っ越しにはいろいろなお金がかかります。どのくらいの費用が必要なのかを知っておくことで、ムダをへらし、おトクに引っ越しができます。
この記事では、引っ越しにかかるお金と安くするためのポイントを説明します。
引っ越しにかかるお金の内訳
引っ越しには、大きく分けて「初期費用」と「引っ越し代」の二つの費用があります。新しい部屋を借りるためには、まとまったお金が必要です。これが「初期費用」です。
部屋を借りるときには、まず敷金と礼金をよういします。敷金は部屋を出るときの修理代として先に払うお金で、家賃の一ヶ月から二ヶ月分くらいが一般的です。礼金は大家さんへのお礼として払うお金ですが、最近はゼロの物件も増えています。敷金と礼金を合わせて払うと、かなりの金額です。
それ以外にも、部屋を紹介してくれた不動産会社に「仲介手数料」を支払う必要があります。この金額は家賃の半月分から一ヶ月分くらいが普通です。さらに、新しい部屋での生活を始めるためには「前家賃」を支払うことになります。これは契約したときに、最初の一ヶ月分の家賃を前もって払うものです。
また、賃貸契約をするときには「火災保険」に入る必要があります。火災保険は万が一の火事や水漏れのときのために必要で、費用は一万円から二万円くらいが一般的です。こうした費用を合計すると、部屋を借りるために必要な初期費用は、だいたい家賃の四ヶ月から六ヶ月分くらいになることが多いです。
引っ越し代も大きな出費のひとつです。引っ越し業者にお願いすると、荷物の量や距離によって料金が変わります。一人暮らしの場合は三万円から七万円くらい、家族での引っ越しになると十万円以上かかることもあります。さらに、エアコンの取り外しや取り付け、家具の組み立てなどのオプションサービスを利用すると、追加料金がかかることもあります。
引っ越しにはこのほかにも費用が発生します。新しい部屋に合わせて家具や家電を買い替える場合は、それなりの出費になります。特に、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどは高額なので、計画的に購入することが大切です。また、水道やガス、電気などの契約時には、保証金が必要です。
引っ越しを安くするコツ
引っ越しにはどうしてもお金がかかりますが、少しの工夫で節約ができます。
まず、部屋を選ぶときに、敷金や礼金がかからない物件を探すと、初期費用をかなり抑えられます。最近は、最初の一ヶ月や二ヶ月の家賃が無料になる「フリーレント物件」も増えています。こうした物件を選ぶと、引っ越したばかりでお金が足りないときにも助かります。
また、不動産会社を通さずに、大家さんと直接契約できる物件を探すと、仲介手数料を払わなくて済む場合があります。
引っ越し代を安くするには、引っ越しの時期を選ぶことも大事です。三月から四月は引っ越しする人が多く、この時期は料金が高くなります。それに比べて、五月から一月は引っ越しする人が少なく、料金が安くなることが多いです。また、土日や祝日よりも、平日に引っ越すほうが料金が安くなることがよくあります。
荷物を減らすことも、引っ越し代を節約するポイントです。使わないものを売ったり、リサイクルショップに持って行ったりすることで、引っ越しの荷物を減らせます。荷物が少なくなると、引っ越し業者のプランも安くなり、料金を抑えられます。
さらに、引っ越し業者によって料金が違うので、二社から三社くらいの見積もりを取って比べると、安い業者を選ぶことができます。
新しい家具や家電をそろえるときも、工夫次第で安く済ませることができます。新品にこだわらず、中古の家具や家電を探してみるのもおすすめです。最近では、フリマアプリやリサイクルショップで、状態の良い中古品が安く手に入ります。
また、荷物が少ない場合は、友人に手伝ってもらって自分で荷物を運ぶと、引っ越し代を節約できます。車を持っている友人に手伝ってもらうことで、大きな家具や家電も運ぶことができ、業者を使わずに済むこともあります。
まとめ
引っ越しには、部屋を借りるための初期費用、引っ越し業者に払うお金、新しい家具や家電の購入費など、さまざまなお金がかかります。特に、初期費用は家賃の四ヶ月から六ヶ月分かかることが多く、大きな出費になります。
引っ越し代を安くするには、引っ越しの時期を選んだり、荷物を減らしたりすることが大切です。また、敷金や礼金がゼロの物件を探したり、フリーレント物件を選んだりすることで、初期費用を抑えることができます。
中古の家具や家電を活用したり、引っ越し業者の料金を比べたりすることで、さらに節約することができます。しっかり計画を立てることで、ムダなお金を減らし、おトクに引っ越しをすることができます。