老後の生活について考えたことはありますか? 今は仕事をして収入があるけれど、年をとって仕事をしなくなったら、お金はどうなるのか心配ですよね。
老後に安心してくらすためには、どれくらいのお金が必要なのかを知ることが大切です。生活費、医療費、楽しみのためのお金など、さまざまな費用を考えなければなりません。
ここでは、老後にどれくらいのお金が必要なのか、どんなことにお金を使うのかをわかりやすく説明します。
老後の生活にはどんなお金が必要?
老後の生活では、主に次のようなお金が必要です。
1.生活費
毎日のくらしに必要なお金です。食べ物、電気やガス代、家賃や住む場所の費用などがふくまれます。
2.医療費
年をとると、体のどこかが悪くなることがあります。病院に行ったり、薬をのんだりするためのお金が必要です。
3.楽しみのためのお金
老後の生活を楽しくすごすために、旅行に行ったり、友だちと食事をしたりするお金も考えましょう。
4.思わぬ出費
家の修理や、家族のためのお金が必要になることもあります。急に大きなお金が必要になることがあるので、よゆうを持っておくことが大切です。
毎月どれくらいのお金が必要?
老後に毎月どれくらいのお金がかかるのかを考えてみましょう。
生活する場所やライフスタイルによってちがいますが、多くの人は、食べ物や住む場所の費用をふくめて 毎月20万円から30万円 くらいかかると言われています。
もし家賃をはらっている場合は、もっと多くのお金が必要です。一方で、持ち家がある人は、家のローンを払い終えていれば、住むためのお金はあまりかからないかもしれません。
老後にもらえるお金はあるの?
仕事をやめても、老後に年金というお金がもらえます。これは、仕事をしている間に国にお金を納めていた人が、年をとったときにもらえるしくみです。
年金の金額は人によってちがいますが、多くの人は 毎月10万円から15万円 くらいもらえます。しかし、それだけでは生活するのがむずかしいこともあります。
そのため、老後にそなえて、自分でお金をためておくことが大切です。
老後に必要なお金をどうやって準備する?
老後のためにお金をためるには、次のような方法があります。
1.コツコツ貯金する
毎月すこしずつお金をためることが大切です。無理をせず、自分の生活に合わせて、毎月決まった金額を貯金しましょう。
たとえば、毎月3万円ずつためると、10年で360万円、20年で720万円になります。長い時間をかけて貯金をすると、大きなお金になります。
2.投資をする
お金を増やすために、投資をする方法もあります。投資とは、お金を使って、将来増えるようにすることです。
たとえば、NISA や iDeCo というしくみを使うと、ふつうにお金をためるよりもおとくにお金を増やすことができます。投資にはリスクもありますが、時間をかけて少しずつ増やすことで、老後のお金の不安をへらすことができます。
3.仕事をつづける
年をとっても、できるかぎり仕事をつづけると、収入をへらさずにすみます。むずかしい仕事ではなくても、すこしだけ働いて収入をえられれば、貯金をくずさずにすみます。
最近は、60さいをすぎても仕事をつづける人がふえています。元気なうちは、ムリのない仕事をするのもよい方法です。
老後のために今からできること
老後のお金をしっかり考えておくことで、安心して生活できます。今からできることをいくつか紹介します。
1.毎月少しずつ貯金をする
少しの金額でも、長い時間をかけることで大きなお金になります。むりのない範囲で、コツコツためましょう。
2.生活費を見なおす
今のお金の使い方を見なおして、ムダをへらすと、老後のお金をためやすくなります。
3.投資や年金について勉強する
年金のしくみや、投資についてしらべておくと、将来のためにどんな準備をすればよいかわかります。
4.健康に気をつける
医療費は大きなお金がかかることがあります。健康に気をつけて生活すると、ムダな出費をへらせます。
まとめ
- 老後には 生活費・医療費・楽しみのためのお金 などが必要
- 毎月の生活費は 20万円から30万円 くらいかかることが多い
- もらえる年金は 10万円から15万円 くらいが一般的
- 老後のために 貯金・投資・仕事をつづける などの方法でお金を準備する
- 少しずつ貯金をする・生活費を見なおす・健康に気をつける ことが大切