みなさんは「税金(ぜいきん)」ということばを聞いたことがありますか? お店で買い物をしたとき、給料をもらったとき、家や車を持っているときなど、いろいろな場面で税金を払っています。でも、「税金って何のために払うの?」「どんなときに払わなければならないの?」と考えたことがあるかもしれません。
税金は、国や町がみんなの生活をよくするために集めるお金です。もし税金がなかったら、町の道路がこわれても直せなくなったり、学校や病院が作れなくなったりするかもしれません。そのため、みんなでお金を出し合い、生活に必要なものを整えます。
税金はどんなときに払うの?
私たちは毎日の生活の中で、知らないうちに税金を払っています。買い物をするときには「消費税(しょうひぜい)」がかかります。たとえば、お店で100円のお菓子を買うと、消費税が10円かかるので、全部で110円を払います。この消費税は、お店がもらうお金ではなく、あとで国に納めるお金です。
会社で働いている人は、毎月給料をもらいます。このとき、「所得税(しょとくぜい)」という税金がひかれます。もらった給料の中から、決まった金額が税金として国に納められます。
自分の家や土地を持っている人は、「固定資産税(こていしさんぜい)」を払わなければなりません。この税金は、家や土地がある町に納めるお金で、道路や公園の整備などに使われます。また、車を持っている人は「自動車税(じどうしゃぜい)」を払います。さらに、車を買ったときにも税金がかかります。
税金はどのように使われるの?
私たちが払った税金は、さまざまなところで使われています。まず、子どもが学校に通うための費用の一部は、税金によってまかなわれています。もし税金がなかったら、学校に通うのにとても高いお金がかかるかもしれません。
病院や救急車の運営にも税金が使われています。病気になったとき、安い料金で病院に行けるのは、税金のおかげです。さらに、町の道路や橋を作ったり、こわれたところを直したりするのにも、税金が使われます。もし税金がなかったら、道路がこわれても直せず、みんなの生活が不便になってしまうでしょう。
また、みんなが安全に暮らせるように、警察や消防が働いています。これも税金で運営されています。もし税金がなかったら、事件や火事が起きたときに、すぐに助けてもらえなくなるかもしれません。
税金を払わないとどうなるの?
税金は、決まった金額を決まった日に払わなければなりません。もし税金を払わなかったり、遅れたりすると、「延滞税(えんたいぜい)」という、よけいなお金を払わなければならなくなることがあります。さらに、長いあいだ税金を払わないと、銀行の口座からお金が引かれたり、家や車を手放さなければならなくなったりすることもあります。そのため、税金はきちんと払うことが大切です。
税金を少なくする方法はある?
税金には、「控除(こうじょ)」というしくみがあります。これは、決まった条件を満たすと、税金が少なくなる制度です。たとえば、家族を養っている人や、医療費がたくさんかかった人は、一部の税金がやすくなることがあります。
また、「ふるさと納税(のうぜい)」というしくみを使うと、好きな町に寄付をして、あとで税金が少なくなることもあります。自分がどのくらい税金を払わなければならないのか、しっかり知っておくことが大切です。
まとめ
- 税金 は、国や町がみんなの生活をよくするために集めるお金
- 買い物をしたとき、給料をもらったとき、家や車を持っているとき に税金を払う
- 学校や病院、道路、警察、消防 などに税金が使われる
- 税金を払わないと、よけいなお金がかかることもある
- 条件をみたせば、税金が少なくなるしくみもある