市役所や区役所では、さまざまな手続きを行う必要があります。しかし、役所の書類は漢字が多く、難しい言葉も使われているため、何をすればよいのかわからなくなることもあるでしょう。今回は、役所での手続きをスムーズに進めるために、知っておくべきポイントをやさしく解説します。
住民票の取得方法
住民票は、自分の住所を証明する書類です。仕事や学校の手続き、銀行口座の開設などで必要です。市役所の 住民課(じゅうみんか) で申請できます。本人確認のため、マイナンバーカードや運転免許証を持って行きましょう。
印鑑登録と印鑑証明
銀行口座を開設したり、車や家を購入したりするときに必要になるのが「印鑑登録」と「印鑑証明」です。自分だけが使う印鑑を登録し、証明書を発行してもらうことで、正式な契約ができるようになります。印鑑登録は 市民課(しみんか) で行えます。
マイナンバーカードの申請と更新
マイナンバーカードは、身分証明書として使える便利なカードです。役所の手続きを簡単にしたり、オンラインでできる手続きが増えたりするメリットがあります。カードの申請や更新は マイナンバーカード窓口 で行えます。
健康保険の手続き
日本に住んでいる人は、健康保険に加入することができます。健康保険に入ることで、病院の診察費が安くなります。会社で健康保険に加入していない人は、市役所で「国民健康保険」の手続きをする必要があります。手続きは 国民健康保険課(こくみんけんこうほけんか) で行います。
児童手当の申請
子どもがいる家庭では、「児童手当」を受け取ることができます。これは、日本政府が子育てを支援するために支給するお金です。児童手当を受け取るためには、子どもが生まれた後、市役所で申請する必要があります。手続きは 子ども課(こどもか) で行います。
住所変更の手続き
引っ越しをしたときは、市役所で住所変更の手続きをしなければなりません。市内での引っ越しの場合は「転居届」、他の市や区に引っ越した場合は「転出届」と「転入届」を提出する必要があります。住所変更の手続きを忘れると、郵便物が届かなかったり、税金や健康保険の手続きに影響が出たりするため、早めに手続きをしましょう。住所変更の手続きは 住民課(じゅうみんか) で行えます。
税金の支払い
日本では、住んでいる人は「住民税」を支払う必要があります。仕事をしている人は「所得税」も支払います。税金の支払い方法がわからない場合や、支払いが難しい場合は、市役所で相談ができます。税金に関する手続きは 税務課(ぜいむか) で行います。
ゴミの出し方
日本では、ゴミの出し方にルールがあります。市役所では、ゴミを出す曜日や、どの種類のゴミをどの袋に入れて出せばよいかが書かれた「ゴミのカレンダー」を配布しています。ゴミを正しく分別しないと回収してもらえないことがあるので、カレンダーを確認して出しましょう。ゴミのルールについては 環境課(かんきょうか) に問い合わせると教えてもらえます。
外国人のための手続き
外国人の人は「在留カード」を持っています。引っ越しをした場合や、結婚して名前が変わった場合などは、市役所で住所変更や名前の変更の手続きが必要です。また、永住申請を考えている人も、市役所で相談ができます。手続きは 外国人相談窓口(がいこくじんそうだんまどぐち) でできます。
役所で困ったときは相談しよう
役所には、わからないことを相談できる窓口があります。最近は、外国語を話せる職員がいる市役所も増えています。日本語がむずかしい場合は、「やさしい日本語」で説明してもらうようお願いすると、わかりやすく話してもらえることが多いです。困ったときは、遠慮せずに 総合窓口(そうごうまどぐち) や 相談窓口(そうだんまどぐち) で相談してみましょう。
まとめ
- 住民票や印鑑登録は 住民課や市民課 で手続きできる
- マイナンバーカードの申請は マイナンバーカード窓口 で行う
- 健康保険に入るなら 国民健康保険課 に相談する
- 児童手当をもらうには 子ども課 で手続きをする
- 引っ越しをしたら 住民課 で住所変更をする
- 住民税や所得税については 税務課 で確認できる
- ゴミのルールについて知りたいときは 環境課 に相談する
- 外国人の手続きは 外国人相談窓口 で受け付けている
- わからないことがあれば 総合窓口 で相談するとよい
市役所や区役所の手続きは、難しい言葉や漢字が多いですが、知らないと困ることがたくさんあります。わからないことがあれば、市役所の職員に聞いてみましょう。最近は、やさしい日本語で説明してくれる役所も増えているので、気軽に相談してみましょう。