お金をためたいと思っても「毎月のお金がすぐになくなってしまう」「気づいたら、つかってしまっている」と思うことはありませんか? 貯金をするためには、まず「お金のつかい方」を見なおすことが大切です。
毎月のお金の流れを知り、支出の優先順位を考えることで、貯金にまわせるお金をふやせます。何からへらせるのか? どこにお金をつかうべきなのか?をしっかり考えて、貯金ができるようになりましょう。
お金のつかい方を知ろう
毎月のお金は、大きく3つに分けることができます。
1つめは、「ぜったいに必要なお金」です。これは、くらしていくためになくてはならないお金です。たとえば、家ちん(家に住むためのお金)、食べもののお金、水や電気の料金などです。これらのお金がなければ、生活することができません。
2つめは、「あったほうがいいお金」です。これは、生活をよりよくするために使うお金です。たとえば、スマホやインターネットの料金、おしゃれをするための服、お楽しみのお金などです。これがあると、毎日がもっと楽しくなりますが、ぜったいに必要なわけではありません。
3つめは、「未来のためのお金」です。これは、いざというときにそなえるためのお金です。貯金や、病気になったときにそなえるお金、年をとったときのためのお金などがふくまれます。これをしっかりためておくと、将来のお金のふあんをへらすことができます。
支出の優先順位を考えよう
お金をつかうときに大切なのは、「どれを優先するか」を考えることです。
まず、生活するために必要なお金をいちばんに考えます。家ちんや食べもの、電気や水の料金は、毎月しっかりはらうことが大切です。これができていれば、安心してくらすことができます。
つぎに、あったほうがいいお金を考えます。ですが、このお金はむだづかいしやすいところでもあります。たとえば、「スマホのプランが高いままになっていないか?」「毎月のつうしんひが多すぎないか?」などを見なおすことで、へらせるかもしれません。
そして、未来のためのお金を考えます。毎月すこしずつでも、貯金をするくせをつけることが大切です。たとえば、「毎月5000円を貯金する」と決めるだけで、お金の流れが変わっていきます。
むだづかいをへらす方法
貯金ができない人の多くは、気づかないうちにお金をつかってしまっています。でも、お金のつかい方をちょっと変えるだけで、むだづかいをへらすことができます。
まず、「買いもののしかた」を見なおしましょう。たとえば、スーパーで食べものを買うときに、ついよけいなものを買ってしまうことはありませんか? 買うものを決めてから行くと、むだな買いものをへらすことができます。
また、「1回の買いものを少しだけがまんする」ことも大切です。たとえば、ほしいものがあっても、「本当に必要か?」と一度考えるくせをつけると、むだづかいをしなくなります。
もうひとつのポイントは、「使ったお金をメモする」ことです。毎月、何にお金をつかっているのかを知ることで、「ここをへらせばいいんだ」と気づくことができます。スマホの家計ぼアプリをつかうのもおすすめです。
貯金のくせをつけよう
貯金をするには、つづけることが大切です。最初は少しのお金でも、つづけていけば、しっかりたまっていきます。
貯金をつづけるためのコツは、「先に貯金する」ことです。給料が入ったら、まずは決めたぶんを貯金して、のこったお金で生活するようにします。これを「先どり貯金」といいます。この方法なら、いつのまにかお金がたまっていきます。
また、「目標を決める」ことも大切です。「1年で10万円ためる」「旅行のために5万円ためる」など、目的を決めると、貯金をつづけやすくなります。
そして、「貯金の場所をわける」のもおすすめです。つかうお金と、ためるお金をおなじ口ざに入れておくと、つい使ってしまうことがあります。ためるぶんだけを、べつの口ざに入れることで、つかいすぎをふせぐことができます。
まとめ
- お金のつかい方には、「ぜったいに必要なお金」「あったほうがいいお金」「未来のためのお金」がある
- 生活に必要なお金をいちばんに考え、むだづかいしやすいお金をへらすことが大切
- スーパーでの買いものや、1回の買いものをがまんすることで、むだづかいをへらせる
- 毎月のお金のつかい方をメモすると、どこをへらせるかがわかる
- 給料が入ったら、まず貯金する「先どり貯金」をすると、お金がたまりやすい
- 目標を決めると、貯金をつづけやすくなる
- ためるお金とつかうお金をわけると、むだづかいをふせげる