アルバイトをしている人は「アルバイトは有給休暇がない」と思っている人がいるかもしれません。でも、それはまちがいです。アルバイトでも、ルールをまもって働いていれば、お金をもらいながら休めます(=ゆうきゅうきゅうかあり)
有給休暇(ゆうきゅうきゅうか) とは、休んでも給料(きゅうりょう)がもらえる休みです。これは正社員だけではなく、アルバイトやパートにもある権利(けんり)です。会社が「アルバイトには有給休暇はない」と言っているなら、それは法律違反です。
このページでは、アルバイトの有給休暇について説明します。
アルバイトでも有給休暇がもらえる理由(りゆう)
日本の法律では、はたらく人のために有給休暇のルールが決められています。「正社員じゃないから、アルバイトには有給休暇はない」は、まちがいです。
アルバイトでも条件(じょうけん)を満たせば有給休暇をもらえます。たとえば、週に5日アルバイトをしている人は、正社員と同じ日数の有給休暇がもらえます。週に2日や3日だけは働く人でも、もらえる有給休暇の日数が決まっています。
アルバイトが有給休暇をもらうための条件
アルバイトでも有給休暇をもらうには、次の2つの条件を満たしていることが必要です。
- はたらきはじめてから6か月(半年)がたっていること
- その間に、決められた日数以上はたらいていること
たとえば、週5日はたらくアルバイトなら、6か月たった時点で10日ぶんの有給休暇がもらえます。週2〜3日の場合は、はたらく日数に応じて、有給休暇の日数が決まります。
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基本、ゆうきゅうきゅうは、働く全ての人がもつけんりです。
有給休暇を取るときのルール
1. 有給休暇は会社の許可(きょか)なしで取れる
有給休暇を取るとき、会社の「OK」は必要ありません。事前(じぜん)に伝えれば、会社は基本的にことわることができません。ただし、「今日いきなり休みます」はむずかしいので、できるだけ早めに伝えましょう。
2. シフト制のアルバイトでも有給休暇は使える
シフト制で週に3日だけはたらくアルバイトでも、有給休暇を取ることができます。ただし、もともとはたらく予定がない日には有給休暇を使えません。
3. 会社が「アルバイトに有給休暇はない」と言っても、それはまちがい
会社によっては「うちのアルバイトには有給休暇はないよ」と言うところもあります。でも、それはまちがいです。有給休暇は法律で決められています。会社にそのようなことをいうけんりはないです。
有給休暇を使わないと もったいない!
アルバイトでも有給休暇をもらえるのに「言いにくい」「会社に悪い」と思って使わない人が多いです。でも、有給休暇は、はたらく人の正当な権利(せいとうなけんり)です。
もし会社が有給休暇を認めない場合は、会社のルール(就業規則 しゅうぎょうきそく)を確認したり、労働基準監督署(ろうどうきじゅんかんとくしょ)に相談もできます。
よくある質問(しつもん)
1. アルバイトでも有給休暇がもらえる?
はい。アルバイトでも、6か月以上はたらいていれば有給休暇をもらえます。
2. 有給休暇を取ると、給料はもらえる?
はい。有給休暇を取った日は、ふだんと同じ給料(きゅうりょう)がもらえます。たとえば、時給1,000円で5時間はたらく人が有給休暇を取ると、その日ははたらかなくても5,000円もらえます。
3. 会社に「有給休暇を取らないで」と言われたら?
有給休暇は法律で決まっているので、会社が「取らないで」と言うのは違法(いほう)です。会社にことわられても、有給休暇を取れます。
有給休暇を使うためのステップ
- 自分が有給休暇をもらえるか確認する(はたらいて6か月たっているか?)
- 会社のルール(就業規則)をチェックする
- 有給休暇を取りたい日を決めて、できるだけ早めに会社に伝える
- もしことわられたら、法律では取れることを伝える
- それでも取れない場合は、労働基準監督署に相談する
まとめ
- アルバイトでも有給休暇を取ることができる
- 6か月以上はたらいていれば、有給休暇をもらえる
- シフト制のアルバイトでも有給休暇を使える
- 会社が「アルバイトに有給休暇はない」と言うのはまちがい
- 有給休暇を取るときは、早めに伝えれば会社は基本的にことわれない