お金は、気づかないうちにどんどん出ていきます。毎月、いくら使っているかを知ることは、とても大切です。もしも、自分が何にお金を使っているのかを知ることができたら、むだづかいを減らすことができます。そして、貯金をふやすこともできるようになります。
では、どうすれば「毎月のお金の流れ」を知ることができるのでしょうか? それを知るために、家計ぼ(お金のノート)をつけてみましょう。家計ぼを書くことで、どこにお金を使っているのかが見えてきます。家計ぼは、むずかしくありません。紙に書いてもよいですし、スマホのアプリを使ってもよいです。大切なのは、「続けること」 です。
家計ぼとは? お金の流れを見えるようにしよう
家計ぼとは、「どこからお金が入ってきて、どこへお金が出ていったのか」を記録するノートのことです。家計ぼを書くと、「お金を何に使っているのか」がよくわかります。そして、「むだづかいしているところ」を見つけることができます。
家計ぼをつけると、こんないいことがあります。まず、お金の流れがはっきりします。毎月の使いすぎを防ぐことができ、貯金がしやすくなります。そして、「何にどれくらいお金を使うのがいいのか?」を考える力もついてきます。
家計ぼをつけると、何がわかるの?
家計ぼをつけると、自分がどんなことにお金を使っているのかがよくわかります。たとえば、毎日コンビニでコーヒーを買っているとします。1回200円でも、1か月で6000円になります。このお金をためることができたら、好きなものを買うことができるかもしれません。
また、「毎月、食べものにいくら使っているのか?」を知ることができます。食べもののお金が多すぎるなら、スーパーでまとめ買いをしたり、お買い得の商品をえらんだりすることで、へらすことができます。
ほかにも、「家ちん(家に住むためのお金)」「光ねつひ(電気やガスのお金)」「スマホ代」「遊ぶためのお金」など、自分のお金の使い方がはっきりと見えるようになります。
家計ぼのつけ方(紙で書く方法)
家計ぼは、紙とペンがあれば、すぐに書くことができます。むずかしいルールはありません。つづけやすいように、自分が書きやすい形でつけるのがよいです。
はじめに、紙を3つの部分に分けます。
- 1つめ 「お金が入ってくるところ」です。給料、おこづかい、アルバイト代などをここに書きます。
- 2つめ 「お金が出ていくところ」です。食べもの、家ちん、光ねつひ、スマホ代、遊びのお金などをここに書きます。
- 3つめ 「残ったお金」です。これは、収入から支出をひいたものです。
たとえば、こんなふうに書きます。
(例)
○月○日
・入ってきたお金: 10万円
・出ていったお金:
– 食べもの:3万円
– 家ちん:5万円
– スマホ代:5000円
– 遊びのお金:1万円
・のこったお金:5000円
このように書くことで、お金がどう流れているのかがはっきりとわかります。
家計ぼアプリを使うと、もっと楽になる!
紙に書くのがめんどうだと感じる人には、スマホの家計ぼアプリがおすすめです。家計ぼアプリを使うと、お金の流れをスマホでかんたんにチェックできます。
家計ぼアプリには、つぎのような良いところがあります。
- お金を使ったら、すぐに記録できる
- レシートをスマホで写真にとるだけで、金額が自動で入力されるアプリもある
- 食べもの、光ねつひ、スマホ代など、使いみちごとに分けることができる
- 毎月の使いすぎをグラフで見ることができる
スマホを使うことに慣れている人なら、アプリのほうが楽に続けられるかもしれません。
家計ぼを続けるコツ
家計ぼは、つけはじめるのはかんたんですが、つづけるのがむずかしいこともあります。つづけるためには、むずかしく考えすぎないことが大事です。
最初は、すべての支出を細かく書こうとしなくても大丈夫です。まずは、「毎日、使ったお金を1つだけ書く」ことからはじめてもよいです。たとえば、「今日は500円使った」「今日は1000円使った」というように、少しずつ慣れていくことが大切です。
また、毎日ではなく、1週間に1回だけ記録する方法もあります。大切なのは、自分に合ったやり方でつづけることです。
まとめ
- 家計ぼを書くと、毎月のお金の使い方がよくわかる
- むだづかいを見つけることができ、貯金もしやすくなる
- 家計ぼは、紙に書いてもよいし、スマホアプリを使ってもよい
- つづけるためには、むずかしく考えずに、少しずつはじめるのが大切